第4回LGBT-Allyシンポジウム開催レポート

イベント概要

LGBT-アライシンポジウムとは
LGBTダイバーシティ推進企業を対象に、具体事例の意見交換を目的としたシンポジウムである。
また、アライ※の企業同士がつながりをもち、推進の輪を拡げることも目的としている。

※アライとは、性的少数者を理解し支援するという立場を明確にしている人を指し、英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源となっている。

日程
2017年8月9日(水)13:30~17:30
2017年8月31日(木)13:30~17:30

場所
日本航空株式会社 本社会議室
株式会社アウト・ジャパン 会議室

プログラム
・企業、自治体の取り組み事例紹介・ディスカッション
・LGBT当事者とのトークセッション

参加企業/団体(順不同、敬称略) 計 企業36社
日本航空株式会社、SBSホールディングス株式会社、日本生命保険相互会社、プルデンシャル生命保険株式会社、株式会社セプテーニ・ホールディングス、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、ソニー株式会社、全日本空輸株式会社、株式会社ダイヤモンド社、株式会社ビームス、株式会社チッタエンタテイメント、住友金属鉱山株式会社、株式会社ミクシィ、株式会社大塚製薬工場、株式会社ドンキホーテホールディングス、武田薬品工業株式会社、プルデンシャル・ジブラルタエージェンシー株式会社、大東建託パートナーズ株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社三越伊勢丹ホールディングス、株式会社カーギルジャパン、株式会社マルハン、TOTO株式会社、株式会社JALJTAセールス、株式会社LGBT総合研究所、株式会社アウトジャパン他10社、文京区

企業の取り組み事例

LGBTダイバーシティ推進に関しては、制度と風土の両面での取り組みが大切になります。そしてそれを推進するための経営陣の理解が必要になります。

当日紹介された事例や課題をテーマに分けて紹介します。 

制度

同性パートナーシップ制度
・規程変更は取締役会決議事項で手続きに時間がかかるので、解釈の変更で対応。
・適用範囲は特別休暇、慶弔金、育児介護休暇、社宅手当、単身赴任手当、下見旅費、支度金、年に一回の表彰パーティへの参加。
・福利厚生が手厚いので、公正証書を必須としている。同性パートナーシップ制度導入発表から導入までは約半年。就業規則を変更。
・同性パートナーシップ制度を導入したものの、申請のためのシステム改修が追い付かずパートナーは異性しか入力できない。
・申請は上長経由(出向中の場合のみ人事部にダイレクトに申請できる)
・申請自体は人事部に直接できるが、結婚休暇などの申請は上長にするので結果的に上長には伝わる。
・離婚は把握していない
・異性間の事実婚については、LGBT取り組みの中で検討すると取り組み自体が遅くなるので考えていない。
・異性間の事実婚については、名前の変更が嫌など日本の婚姻制度に漏れるという点では同じなので同性パートナーシップ制度と同様の形で整備した。
・異性間の事実婚については、もともと認めていた。だから同性パートナーシップ制度の申請要件も同様に緩くなっている。

トイレ
・賃貸ビルに入居しているので、自社努力ではトイレの増改築は難しい。ビルと交渉して地下の管理会社用トイレの利用をできるようにした。
・設備面はできることとできないことがある。会社と当事者のお互いが歩み寄ることも必要。
・オールジェンダートイレを店舗に設置。目立った意見は賛否ともにないが、トイレは実際に使われている。
・トイレはトランスジェンダーにとっては深刻な問題で健康障害を引き起こす可能性もある。トランスジェンダーにとっては自分自身の性別を突き付けられる場所という意見もある。
・トイレの配慮は、特定の人が使う場所か不特定の人が使う場所かで異なる。特定の人が使う場所の場合はダイバーシティの意識が大切。
・誰でもトイレなどは入り口を目立たないようにする工夫も大切。

風土

ダイバーシティの進め方
・経営陣の理解と強力な後押しが必要。そのために他のダイバーシティ(女性の活躍、障がい者雇用、介護など)と比較して、LGBTの7.6%の大きさを数字で明示。
・サービスにLGBTを含めることで、営業面でのメリットを強調。(営業面からスタートした)
・お客様(消費者)の中にはたくさんのLGBT当事者がいる。多様性への対応が経営課題という認識が会社にはある。
・他のダイバーシティと比較して、LGBTの取り組みはそれほどお金をかけずにスタートできるということを説明する。
・社長がCSR委員会の責任者なので自然に後押しする形になっている。
・社内でES調査をやり性別欄にその他を設けたところ、その他にチェックをした人が4%いた。
・各種制度をつくっても風土が追い付かないと利用がない。
・風土は追い付いていないが、風土を作るために制度を作り会社の姿勢を見せる。

協賛・イベント
・ダイバーシティウィークの中で、LGBTも取り上げダイバーシティシアターを実施する。社外で興味のある人も積極的に呼ぶことで、社内での認知度を高める。
・会社としては協賛していないが、社内で有志を募りLGBTイベントに参加した。
・沖縄は比較的LGBTに理解のある土地。企業としてのLGBT宣言の前に、沖縄支店では独自にイベント協賛や、地元との連携を進めている。

▽一部参加企業は自社の取り組み内容のプレゼンも行った。

LGBT当事者とのトークセッション

一般企業で働く3名のLGBT当事者とのトークセッションを行いました。

O氏・・・ゲイ

Q.カミングアウトをした時期ときっかけはありますか?
A.20歳のとき。美輪明宏さんの話を聞いて、人が人を愛することは悪でも罪でもないと感じたことがきっかけです。誰にも迷惑をかけていないからこそ、もっと堂々といるべきというメッセージに感銘を受けました。

Q.企業の中でのカミングアウトはどうしていますか?
A.入社式のときからカミングアウトをしています。職場ではすんなり受け入れられ知名度もあがり社内の知り合いも増えました。今の職場はとても働きやすいです。

H氏・・・MTF

Q.結婚し子供がいるとのことですが、家庭ではカミングアウトはしているのでしょうか?
A.自認は中学生のときでした。なぜ男なんだろう?という疑問を抱きつつも、体に気持ちをあわせて生きてきました。女性を好きになるのは憧れの気持ちが強いです。こんな人になりたい!と思う人を好きになります。子供が中学生のときにカミングアウトをしましたが、意外にも「へぇー、そう。」で終わりました。

Q.会社はLGBTフレンドリーですか?
A.女性らしくなりたいという気持ちがあり髪の毛を伸ばし始めたところ、上司に注意されました。カミングアウトできる雰囲気でもなく、もう続けられないかなと思いながら気持ちを胡麻化しながら仕事をしていたところ、上司が変わり、辞めるくらいならと思い切ってカミングアウトしたところ理解をしてもらえました。上司からは「責任はとれないけど、会社ではなくお前を応援する」という言葉をもらえてとても嬉しかったです。

F氏・・・FTM

Q.子供時代はどんなことを考えていましたか?
A.10歳くらいで自認しました。いかに周りに怪しまれないかを考えていました。野球帽や学ランを着たかったので、ソフトボール部に入ったり応援団に入ったりしました。

Q.トイレはどうしていますか?
男女しかなければ女子トイレにはいりますが、10人に一人くらいには驚かれます。ときどき注意されることもあります。多目的トイレやオールジェンダートイレがあるとそこを使います。

TEL 03-6452-8822 受付時間 9:00 - 17:30 (土・日・祝日除く)

 
 



 

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