「あなたは自分の性別はどう感じますか?」
「あなたはなぜ、自分を男性もしくは女性と思いますか?」

心と身体の性別が一致している人(シスジェンダー)は、このようなことを考えたことがないケースが多いです。
あるいは「心の性」というものが理解できないと感じる人も多いです。

『Xジェンダーって何?』。これは「心と体の性別が一致せず、かつ、男女どちらかの片方のみに属した性自認を持たない人」について書かれた本です。

Xジェンダーの人の話を聞く機会は少ないかもしれませんが、性自認という概念も理解しやすく、トランスジェンダー全般の理解が深まる良書です。お勧めです!!

書籍概要

  • Xジェンダーの性自認
  • Xジェンダーの性の自己決定権
  • Xジェンダーの日常における様々な課題
  • Xジェンダーと社会共生
  • Xジェンダーとその他の性別違和を抱える人々

Xジェンダーの基礎知識から、当事者の話、アンケート結果など多角的にXジェンダーについて知ることができます。

印象的なシーン

P70に「性の自己決定権」という言葉がでてきます。

「自分の性自認や性指向、社会的な性別、服装、しぐさ、色などなどの性別を自分で決めることを性の自己決定権といいます」

これは自分の性自認は自分で決定していいことであり、他人が誰かの性別を(体の性別に基づいてなどにより)決めつける権利はない、という考え方です。

同時に、本書では、性自認を頭で考えるものではなく、「実感できているかどうか」を基準にしています。

感じたこと

これまで読んだLGBT関連の書籍の中でも非常に興味深い本のひとつです。

自認というのはとても主観的で、第三者が何かの基準で測ることはできません。同時に自分の意思で選び取るものでもなく“感じるもの”というのも、とてもしっくりきました。

これまでトランスジェンダーという自認の人と何人もお話をさせていただきました。その中には、Xジェンダーじゃないのかな?と思われる人もいます。

トランスジェンダーとかXジェンダーとかの言葉も定着しているとはいいがたく、当事者も含めて異なる使い方がされるケースもあります。

またXジェンダーと自認している人の感覚や気持ち、望んでいることもそれぞれ違います。

理解を深めるためんは、多くのXジェンダー当事者と話をすることが大切ですが、それには限界もあるので、まずは本書で自分の知らなかった世界を知ることから始めてはいかがでしょうか?