小学校に上がるまえの幼児であっても、社会の規範をさまざまな場面で感じ覚えていきます。ただそこになじめない子どもいます。

子ども向けにLGBTが少しでもわかる絵本を教えてほしいという声がありましたので、今回は、3冊の絵本をご紹介します。

タンタンタンゴはパパ二人

ニューヨークのセントラルパークにある動物園で本当にあったペンギンの家族の話です。

主人公のロイとシロはどちらも男の子。この仲良しの2匹の男の子のペンギンが、産み落とされて放っておかれたままの卵を飼育員にもらい、ちゃんとあたためて赤ちゃんを孵します。そのあとも二匹は赤ちゃんの世話をして、仲の良い家族が誕生します。

この本は、イギリスの保育園などでは広く読まれているそうです。実話であること、また語りが飼育員の目線であり、飼育員の愛情を感じる本になっています。

ふたりママの家で

ふたりのママ&子どもたちの暮らしを描いた、とある一家のにぎやか成長記録です。

二人のママのもとにきた、長女の目線で話は進みます。長女が初めて二人のママに抱っこされたとき、生後3人の弟が家族に加わったとき、3年後に末っ子のミリーが生後2か月で家族になったときの話。二人のママの性格や生活。

家族5人の肌の色や紙なども違いますが、にぎやかで楽しい日々を過ごします。近所の人と楽しくパーティを開いたり、中には眉をひそめる人もいますが、健やかに成長し、結婚をし、子供もうまれ、二人のママは二人のおばあちゃんになって、最後は仲良く旅立っていきます。

話の内容自体は、特別変わったことはなく、どこにでもありそうな家族の話です。地域に根差し、しなやかに力強く生きていく話です。心温まる読後感です。

わたしはあかねこ

『わたしは あかねこ。とうさん、かあさん、きょうだいたちと ぜんぜん にてない けの いろだけど、 わたしは このいろ きれいで かわいくって すきだったの。でも・・・』

赤い色のねこの話です。直接的にはLGBTとは関連しないのですが、人と違う個性を認めるお話です、自己肯定感の大切さが伝わってきます。

いろんな価値観や個性の存在の本です。難しい話は一切ない、ねこの話なので、未就学児童にぴったりです。

感じたこと

どの絵本も評判は高いです。ストーリーだけでなく絵からも明るく楽しさが伝わってきます。子どもは先入観がない(少ない)からこそ、子どもにはいろんな世界をみせてあげることが大切とも考えられます。

図書館などにも置いてある本なので、是非、読んでみてください。