Nijiリクルーティングの代表をしています齋藤敦です。

最近は、LGBT研修に関する問い合わせが非常に増えています。僕はこれまでLGBT研修を300社以上の企業に行ってきました。研修の問い合わせ対応から講師までを自分でやっているからこそ、LGBT研修を有効に活用している企業とそうでもない企業が見えてきます。

LGBT研修はNijiリクルーティングの提供商品でもありますが、今回はその立場は離れて、なるべく客観的にLGBT研修の選び方の紹介にチャレンジしてみます。

一番、大切なのは研修の選び方④なので、時間のない方は最後の④だけでもお読みください。

LGBT研修の選び方①~講師編~

研修といえば講師は誰か?というのは大切になります。研修である以上、話が上手な人(面白い、興味深い、わかりやすいなど)というのは絶対条件です。

LGBT研修は2~3時間が一般的です。「LGBT」は研修の中でも比較的興味を引きやすいテーマではありますが、研修参加者を飽きさせずに話せる話術は大切です。

ただこれは、それなりに研修講師を実施してきた実績のある人であれば、だいたい誰でも同じだと思います。

またLGBT研修の特徴として、講師がLGBT当事者か非当事者かというのがあります。LGBT研修でも基礎編入門編であれば、「LGBTの人に会ったことがない」という人も多く、LGBT当事者を見る!という観点からLGBT当事者が話をすることには意義があります。

当事者のライフヒストリーなどは共感を呼びやすいです。

一方で、LGBT非当事者(≒アライ)の話というのも実は意外に好評です。非当事者がメインで話す研修は非常に少ないです。『LGBTダイバーシティ&インクルージョンのためにはアライを増やすこと』という考え方はよく聞くと思います。それであれば、アライの考えやどうやってアライになったのかという、非当事者のアライの話を聞くのはとても大切だと言えます。

・・・というようなことを書いていますが、もっと本質的なことを言えば、講師が当事者か非当事者かはあまり重要ではありません。大事なのはその講師がどういう立場で何を話すかということです。

LGBT研修の選び方②~内容編~

研修なので内容が大切です(当たり前です)。LGBT研修においては、LGBTの基礎知識というのは必ず内容として含まれます。この教科書的な基礎知識(L、G、B、Tとは?LGBTの割合は?など)は、どんな研修であってもそれほど変わりません。もっと言えば、LGBTに関する書籍を読めば大体同じことが書いてあります。

”ただし”実務的には教科書的な基礎知識だけでは足りない部分があります。教科書には書きにくい・伝わりにくいような知識も、研修だからこそ伝えられるものがあります。

研修においては事例も大切です。事例には企業側とLGBT当事者の2種類があります。企業側の事例はどのような取り組みをしているか?というだけでなくそれを実施するにあたってのハードルにはどんなことがあったのか?実施してみて良かったのか不十分なのか?などがあります。

また企業としてどのような悩みを抱えてそれに取り組んでいるのかは、他社事例として参考になる部分は大きいと思います(成功事例というのはまだまだ少ないですが)。

LGBT当事者の事例も大切です。LGBTといってもセクシュアリティが違えば悩みも希望することも全くことなるのは当然として、同じセクシュアリティでも人によって大きく異なることはよくあります(←当たり前なのですが、なかなか伝わっていない気がします)。

一人一人違うからこそ、なるべく多くの事例を知ることが大切です。一人二人の話を聞いてこれがLGBTの悩みだと思うのではなく、より多くの事例を知ってそこから帰納的に共通点を導き出すことが大切かと思っています(個別と抽象の両方ということです)。

企業としてLGBT研修を受ける以上、企業として(or社員として)どのような行動(取り組み)をすべきか、というところにつながることが大切です。悩みを聞くだけでなく、何がどこまで必要なのか?理想形だけでなく、現実的に何が必要(大切)なのか、という話も必須です。

グループワークがあるかとか、時間はどれくらいがいいかなどは、企業や参加者の事情(時間的余裕や参加人数など)によるので、個社ごとに判断してください。

LGBT研修の選び方③~費用~

これは研修を受ける側からすれば費用は安いほうが良いのは当然です。ただ研修を提供する側からすると、質の高いサービスを提供するためには一定のコストがかかるということはご理解をいただけるとありがたいですね。あとは予算との相談です。

LGBT研修の選び方④~目的と対象者とタイミング~

研修は話を聞いて終わりではありません。その後の行動が変わることが大切です。
研修の選び方というと上記の①~③をイメージする人が多く、相談がある場合も①~③について聞かれることが多いです。

しかし、そのまえにこの“研修の目的”が非常に重要だと考えています。

研修を実施するにあたって、誰にどんな行動をとってほしいとお考えですか?LGBT研修の基礎編のご相談の場合は、ここが明確になっているケースは少ないです。「とりあえずLGBTについて知ろう!」というのが最も多いです。LGBTへの取り組みをこれから始めよう!研修を初めて聞いてみる!という企業では、このような状況になるのは一般的です。

明確になっていない“目的と対象者とタイミング”を整理し、どういう研修をそもそもすべきかを明確にすることが、研修を有効なものにするために最も大切なことです。自社だけではなかなか整理しきれないので、この部分から相談できることは大切です。研修を選ぶ際にはこの④の視点ももって検討してみましょう。

実際に、僕が研修の相談を受けた際には、もともと企業が予定していた研修目的や参加者と異なる研修を実施することになるのもよくあります。

おまけ。

Nijiリクルーティングの研修は、すべての企業や対象者にとってベストとは言えない場合もあると考えています。たとえば当事者のライフヒストリーに絞った講演を聞きたいということであれば、他の企業団体のほうがいいこともあると思います。

ただ多くの研修において、価格以上の価値を感じてもらえる研修を提供できている自負もあるので、研修をお考えの企業・自治体・学校の方は、NijiリクルーティングのLGBT研修をご検討いただければと思います。

最後は、宣伝でした。。。