東京レインボープライド2023が4月22日から5月7日かけて開催されています。日本最大のLGBTイベントであり、歴史あるイベントです。もともとLGBT当事者が中心でしたが、最近では協賛や出展などの形で企業の参加も増えてきています。
今回は、その中でも東京代々木公園で開催されるプライドフェスティバルについてご紹介します。東京レインボープライドってどんなイベントなのか?とか、企業と東京レインボープライドの関わり方についても併せて考えてみました。
東京レインボープライド2023とは
『「らしく、たのしく、ほこらしく」をモットーに、性的指向および性自認にかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができるHappy!な社会の実現をめざしています。』(HPより)
1994年に日本初のレインボーパレードが開催され、その後、運営主体の変更や開催できない年もありましたが、2012年から現在に近い形で、毎年『東京レインボープライド』が開催されるようになりました。
2020年、2021年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、その前の2019年には東京渋谷区の代々木公園及び沿道に約20万人が参加するほどの規模にまで大きくなりました。
昨年、2022年はまだコロナの影響もあったので入場規制をしてのリアル開催でした。そして今年2023年は、入場規制なしでのリアル開催の実施となりました。
プライドフェスティバル
今年のプライドフェスティバルは、晴れて、それほど暑くもなく参加しやすい天気でした。昨年はコロナ&雨の影響もあり代々木公園の会場も人が少なくやや寂しい印象もあったのですが、今年はコロナ前を思い出させる人出があり、老若男女・多国籍の人でごった返しており、とても活況/盛況でした。
僕が初めて東京レインボープライドに参加したのは2016年ですが、その時はまだ企業の参加は少なく、出展ブースも当事者団体が中心で手作り感が強いものが多かったです。
プライドフェスティバルに参加したことがない方の中には、LGBT当事者のためのイベントで、LGBT当事者でない人は参加しにくいと思われるかもしれません。
確かに2016年の頃は参加者も圧倒的に当事者が多かったように思いますが、今年は、企業や自治体などの参加もあり、当事者も非当事者もどちらも多く参加していた印象です(見ただけではわかりませんが)。
企業の関わり方
このイベントはLGBTへの理解を深めるということも大きなテーマの一つとして掲げています。企業がイベントに参加することについて、賛否はあるものの、イベント規模が大きくなり、参加する人が増え、LGBTの存在が可視化され、理解促進に役立つという大きな効果もあります。
逆に企業からすると、この大きなイベントをどのように自社の取り組みに生かしていくかが大切になります。
活用方法としては
まず、LGBTの理解を深めるということがあげられます。企業の中にはダイバーシティの担当者も含めて、LGBTの当事者に会ったことがないという人も多くいると思います。そういう方々こそ、このイベントに是非、参加していただければと思います。直接、たくさんの当事者に会うことで、LGBTへの理解が深まると思います。
次に、社内にアライコミュニティがある(or立ち上げる)場合には、コミュニティとして参加するのも良いです。コミュニティメンバーのLGBTへの理解を深めるのはもちろん、コミュニティ活動としてとても分かりやすく、このイベント参加をきっかけに、その後の活動が活性化した事例もあります。
最後に、企業姿勢の発信につながります。発信方法に問題があって過去にはプチ炎上した事例などもありますが、それでもこれだけの企業が応援しているという姿勢を見せることは社会の理解促進につながりますし、ひいてはその企業の信頼や評価にもつながります。
今年のプライドフェスティバルは終了しましたが、もし興味を持たれた方がいましたら、是非、来年のイベントに参加してみはいかがでしょうか。