『Oriijin』

2020年3月に、インクルージョン&ダイバーシティマガジンの「Oriijin(オリイジン)」の第4号が発売になりました。今回はSDGsと多様性のいまを知る、という特集からわかるようにダイバーシティをより幅広くとらえた内容になっています。

・自分のココロに向き合いたい。相手のココロを理解したい
・SDGs、働き方改革って何? 世の中、どう変わっていくのか不安に思う
・最近、自分のココロやカラダが何だか疲れている…
・ネットではなく、おもしろくて、タメになる「雑誌」を読みたい!
・“ダイバーシティ&インクルージョン”って、いったいどういうこと?
・仕事で、ダイバーシティのこと、障がい者やLGBTの人たちのことを考えたい

こんな想いをもっている方におススメの雑誌です。

印象的なコンテンツ

「ダイバーシティ社会のみんなの働き方」(P28~)

『障がい者の「働」』、『LGBTの「働」』、『外国人の「働」』が取り上げられています。

2019年4月に『働き方改革関連法』の一部が施行され、一気に多様な働き方の選択の自由が議論されるようになってきました。本書では、さまざまなダイバーシティの「働」の具体的な事例を紹介しています。『LGBTの「働」』では、弊社代表の齋藤敦がLGBT当事者にとっても働きやすい風土という点についてインタビューに答えておりますので、是非ご一読ください。

ココロのキセキ「はるな愛」(P73~)

2009年には、「ミス・インターナショナルクイーン」で日本人初の優勝を果たした、はるな愛さん。タレントデビューから25年で、今、彼女が思うことのインタビュー記事です。テレビを見ているだけでは分からない、彼女の歴史や実体験も読みごたえがあります。その中で彼女が最後に話している次の言葉が、とても考えさせられます。

『LGBTという言葉が広く浸透していくことよりも、将来的には一文字ずつなくなってほしいという願いすら持っているんです』

「声なき当事者の声をどう読み解くか?」(P106)

2019年11月にLGBT統合研究所が、性的少数者は10%という数字を発表しました。これまでの各種統計の数字よりも高い数字になっていますが、その理由が明かされています。どのような選択肢、聞き方をするかで回答結果も大きく変わることを分かったうえで、毎回異なる聞き方をして調査をしているとのことです。

『当事者の体験談や意見を聞くことはもちろん大切ですが、カミングアウトをしたくない人、カミングアウトできない人の声なき声を拾っていくということも意識してほしい』『定量データは、そうしたサイレンとマジョリティの声を聞くこともできる、重要なツールです』

声をあげられる当事者の意見だけではなく、声を上げない当事者の意見を聞くことの大切さが書かれています。

感じたこと

今回の記事では、Oriijinの中でもLGBTに関する部分を中心に紹介しました。SDGsについても基本的なことからわかりやすくまとめられています。また東京2020パラリンピックに関しても詳しく書かれているので、来年の開催時に再度読み返すことで、パラリンピックをより楽しめるかと思います。

NijiiroのOriijin。ここには載せられませんでしたが多くの人のインタビュー記事も興味深いです。おススメです!